二宮神社 神社の分類と系統

二宮神社 (神戸)| にのみや |Ninomiya Shrine 神社の分類と系統:熊野

神社の分類と系統:熊野

本宮(和歌山県:式内社、官幣大社)、速玉(和歌山県:式内社、官幣大社)、那智(和歌山県:官幣中社)の各大社の総称を熊野三山と呼びます。
那智の滝をご神体として発祥し、神武天皇が大和に向かうときに案内を勤めた八咫烏の伝承があることから、代々の天皇から信仰が厚く、宇多法皇に始まる「熊野御幸」は,後鳥羽上皇までの約300年間に98回を数えました。
日本書紀によると、熊野は伊奘冉尊(いざなみのみこと)の葬送地とされており、古代から黄泉国と観念され、多くの山岳修行者が集まるようになりますが、仏教の浸透につれて,熊野=観音浄土とする信仰が高まり、平安後期以降は特に園城寺との結びつきが強まったことで、天台宗系の修験道の拠点となっていきます。
修験者達は、熊野山・大峯山・金峰山という入峰修行の道を開拓し、修験道の霊場、根本道場という名声を全国に轟かせていきます。
主祭神は、食物の神とされる櫛御気野命(くしみけぬのみこと)で、分祀社である熊野神社は全国に約4000社余りを数えます。