稲荷神社
大君のしめぬる國の外までも道にぞなびく御世の閑けさ

二宮神社 (神戸)| にのみや |Ninomiya Shrine 稲荷神社

御祭神 倉稲魂命

二宮神社 本殿

御神徳・・・商売繁盛、火災除け、芸能上達、縁結び

二宮神社は、江戸時代の末に、京都の伏見稲荷大社の神様をお祀りしたことに始まりました。
神社が建立された当時、二宮神社の門前には大きな花街があり、たくさんの料理屋や茶屋が軒を連ね、
笛や太鼓、三味線の音が朝から夜更けまで鳴り響いていましたが、大東亜戦争により、大いに賑わった花街は、ここに幕を閉じました。
しかし、今日でもお商売をされている方々や芸能者、芸術家からの信仰は篤く、毎月一日、十五日には、多くのお参りがあります。
また、最近では縁結びの神様として、特に若い女性がグループで参拝する姿が見受けられます。


江戸時代末期に、稲荷神社の総本山である伏見稲荷大社から勧請されました。
当時、二宮神社の近くに花街があったこともあってか「お稲(いね)さん」と親しまれて、
近隣のひと人々からの信仰を集めていました。
このお稲荷様にまつわる古い伝説によりますと、
当社の近所に住んでいた松吉という若者が、境内裏に棲みついていた狐「小太郎」と名付けて、
とてもかわいがっていたそうです。 ある晩、松吉は狐の嫁入り行列にでくわして、そのあとにそっと着いていくと、
その花嫁を迎え入れたのが小太郎で、喜んだ松吉は、お祝いに油揚げをどっさり供えました。
ちょうどその頃、松吉にも縁談が持ち上がったて結婚し、春には小太郎も松吉も子供を授かりました。
そこで松吉は「これはきっとお稲荷さんが私を護ってくれたのだ」と考えて、お腹の大きなおイネ狐を彫ってもらったといいます。
これが稲荷神社の前にあるおイネ狐の像で、今も、妊婦さんがおイネ狐のおなかをさすると安産になると伝えられています。