二宮神社 (神戸)| にのみや |Ninomiya Shrine 大国主命(おおくにぬしのみこと)
大国主命(おおくにぬしのみこと)
素盞鳴尊の子とも六世の孫とも言われ、出雲大社(島根県:式内社、官幣大社、出雲国一の宮)の御祭神です。 またの名を大己貴命(おおみなちのみこと)、大物主命(おおものぬしのみこと)ともいい、因幡の白兎などで有名な出雲神話の主人公です。 大国主命には、八十神の総称で呼ばれる多くの兄弟がいたのですが、大国主命は彼らにことごとくいじめられ、素盞鳴尊のいる出雲へと出向いたところ、素盞鳴尊の娘の助力を得て、最後には素盞鳴尊から「お前が国を治め、娘を正妻とし、高天原に届くほどの神殿を立てよ」と命じられ、造化三神の一人である神産巣日神(かみむすびのかみ)の子の少彦名神(すくなひこなのかみ)の協力を得て、壮大な出雲大社の建築や出雲国の経営に励み、やがて出雲朝廷に君臨するのですが、後に天照大神の特使である建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)との交渉で、天照大神の御子に国を譲る約束をします。 また、大国主命は美男の誉れが高く、いたる所で女性に人気したため、百八十人もの子供がいたことに因み、出雲大社は縁結びの神様として知られるようになります。 大国主命は出雲大社のほかに、別名の大己貴命(おおむなちのみこと)として、気多大社(石川県:式内社、国幣大社、能登国一の宮)などにお祀りされています。